[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
一口に打楽器(パーカッション)と言ってもかなり広いですよね。休みのあるなし、使う楽器の種類、必要人数など、挙げればキリがありません。しかし、一番の違いはやはりティンパニの扱いでしょう。
オーケストラのティンパニは演奏の要、「オーケストラの心臓」とも言えるほど重要なパートです。時には、指揮者やコンサートマスターに次いで演奏を引っ張っていくこともあります。オーケストラでは19世紀末以降の曲ではない限り、そこまで派手な動きはありません。もちろん、ブラームスの交響曲第一番などのような印象的なフレーズはたくさんあります。しかし、そういった曲でもオーケストラを根底から支えるような動きをしていることの方が多いです。役割としては、コントラバスやチェロなどの低弦、金管楽器と似たようなことをしています。オーケストラのティンパニはハーモニーの核となる部分を要所要所で生み出しています。オケ全体を前へと導いて行くのもティンパニの仕事です。ただメトロノーム通りに、カッチリ刻むだけでは表現できない世界が広がっているのです。スコアをよく読んで曲の全容を把握し、指揮者と正面から対峙する。高弦から低弦の動きに気を配り、コンサートマスターとコントラバスの首席奏者と息を合わせる。そして、管楽器のタイミングを読んで、一発を叩く。吹奏楽に比べれば打楽器パートの出番は圧倒的に少ないですが、調和を作り出しているという手応えはオーケストラの方がはるかに大きいです。
それに対し、吹奏楽のティンパニはソリスティックなパッセージが多いですよね。樽屋雅徳氏の作品にはかなり手こずった記憶があります。インパクトと音量、演出効果に最大限にティンパニを用いているという印象です。打楽器内のアンサンブルを重視し、リズムセクションとしてバンド全体を引っ張っていくのが吹奏楽のティンパニ/打楽器だと言えるでしょう。どちらかと言えば、ティンパニよりもスネアやドラムなどの方が重視されているように感じます。元来、吹奏楽は屋外演奏のために編成されたものであることもあいまって、打楽器にはカッチリとリズムを刻んでいくことが求められます。マーチングをやると特にその性格が強く出ます。ハーモニーはもちろん大切ですが、演奏する上で「これを吹きながら歩けるか」ということを私は常に意識していました。
今回のビゼーの交響曲とベト7は、まさにティンパニが「オーケストラの心臓」であることを実感できる曲です。少しでもティンパニが動揺すると、その影響はオーケストラ全体に及びます。慎重さと大胆さ、軽やかさと重厚感という相反するバランス感覚が必要とされているように思います。オーケストラの打楽器パートには吹奏楽と違った責任感があります。しかし、その分やりがいも大きいです。また、オーケストラを経験したことによって、吹奏楽での表現の幅が確実に大きくなりました。大学4年間、オーケストラで打楽器を演奏できたことは、私の打楽器人生の中で素晴らしい経験となっています。吹奏楽とオーケストラで迷っているパーカッションの方は、ぜひ一度立響の卒演にお越しになってオーケストラの魅力に触れてみてください!
ここまで読んだあなたはオーケストラのティンパニの魅力、触れてみたいはずに違いありませんね。卒業演奏会チケットのご予約は2/17までとなっております!さくっと下記予約フォームからお申し込みくださいませ。
▽立教大学交響楽団卒演特設HP
http://rikkyoorch.ongaeshi.biz
▽卒演S席チケット予約フォーム
https://ssl.formman.com/form/pc/TfGbMdIJ33dikvB8
寒い日が続きますが、皆様お風邪を召されないようご自愛ください。
◆立教大学交響楽団◆
2013年度卒業記念演奏会
日時:2014年2月23日(日) 13:00開場 14:00開演 (12:30~チケット引き換え開始)
場所:新宿文化センター大ホール
曲目: ビゼー 交響曲 ベートーヴェン 交響曲第7番
指揮:田中一嘉 チケット: S席(指定席) 500円 A席(自由席) 無料
※S席(指定席)チケットは当ホームページのチケット予約フォームからお求めください。
※A席(自由席)は入場券不要です。当日、直接会場にお越しください。
【お問い合わせ】 rikkyo.sotsuen@gmail.com
※上記Eメールアドレスではチケットの予約・販売はいたしません。